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日刊ゲンダイ
に掲載されました
(1997年)

大発見
料理一徹人
掲載内容
概略
 阪神・福島駅近くにある鉄板焼き・お好み焼きの店「豆家」。大盛のお好み焼きや焼きそばが名物。
特に満腹コースとして用意されている鉄板焼きからお好み焼き、焼きそばまでのフルコースは値段も
7000円と安く,3人で十分食べられるボリュームだ。
 小さな路地に赤ちょうちんが目印。カウンターと掘りごたつ式のテーブルと奥に座敷が一部屋。30人
くらいでいっぱいになる。2階には宴会用の大部屋。
 ママの小豆沢峰子さんは、ふっくらとしたいかにもお好み焼きが似合いそうな女性。高校を出てすぐ、
堂島で喫茶と食事の店を始めたが、毎日のランチで鉄板を使うことが多く、15年前からいまの場所で
鉄板焼きの店を始めた。母親の寿満さんが、お好み焼きが大好きで、「鉄板焼きの店だったら、お母ちゃん
に毎日お好み焼き食べさせられる、親孝行できると思ったんですよ」という。
 峰子さんは四姉妹の長女。両親は電気屋さんだった。店に5〜6人の店員さんがいて、峰子さんは
小学5年生くらいから店の若い衆や妹たちの食事を作っていた。しかも中1の時に父親が亡くなり、店に
かかりっきりになった母親に代わって食事を作り続けてきた。
 「福島に公設市場があって、買い物に行っては市場のおばちゃんたちに料理を教えてもらったんですよ」
 昔の良いコミュニケーションがあった時代だ。
 だから自分が店を持っても献立に困ることはなかった。これをこう料理しょうと考えだすときりがなくなる。
根っからの料理好き。おいしいはずだ。
 最近は予約時に予算を聞いて、客層にあわせたメニューを考えてだしている。食べることの好きなグループ
には食事の量を多く、お酒中心のグループにはアテにこったり、いいものを少量にしたり、この細かい配慮が
なかなかに人気なのだ。
 お好み焼きは、山芋などは使わず、粉のおいしさがさえるよう粉と独特のだし汁と卵だけで作る。
 焼きそばは辛くならないよう薄めのソースで、鉄板焼きはあまり手をかけすぎないようにして、素材の良さを
大事にしている。
 「こだわり? お客さんに、ああ、おいしかったといって帰ってもらえること。お金もうけより、お客さんの喜ぶ
声を聞きたい。その自己満足のためにやっているんですよ」
 味もいいけど心意気がまた大阪らしい店である。
その他、たくさんの紙面雑誌等に掲載されましたが、このページにはそのうちの一つを紹介しました。